素敵な彼女との出会いについて

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初恋物語 第2回
こんにちは。ワタシの初恋物語。第二回である。
思わぬ再開を果たしたワタシたちであったが、そこから果てしない遠回りをすることになる。
彼女は誰からも好かれる美人。ワタシはどこにでもいる平凡な男だ。さして目立つわけでも無い。
学級委員だって皆がめんどくさいから半ば押し付けられただけだ。そんなワタシが彼女と上手く行く訳がない。
彼女にしたって、あの日のワタシなんてきっと覚えていないだろう。そう思っていた。
実際、彼女は同じクラスになったのに、あの夕立の日の事に一切ふれてこない。そうだワタシだけが舞い上がっていたのだ。
ワタシの気持ちなんて、あの日夕立で舞い上がった道路のホコリと同じなんだ、そう思った。
彼女の事を考えるだけで幸せだった思いは、いつしか胸が苦しくなる思いに変わっていた。
僕は、何故か苦しさから逃れる様に彼女を避ける様になっていた。
彼女も、そんな僕の気持ちを知ってか知らずか僕に話かけてこようとはしなかった。
そんなある日、あの日のように、私たちは夕立によって引き合わせられる。
部活が終わり下駄箱に向かうと、昼間までぐずついいていた雲はついに限界になりこらえきれず大粒の雨を降らしていた。
あの日の様に大粒の雨は土埃を舞いあげて激しい雨音を奏でていた。その雨音の先に視線を向けると彼女がたっていた。
しばらく二人は黙って下駄箱の入口にたって雨が奏でる音に耳と傾けていた。どのくらいその雨音の音色を聞いていただろう。
雨宿りを言い訳にしてどちらともなく切り出す勇気が満ちるのを待っていたのかもしれない。
話を切り出す勇気が溢れるのは彼女のほうが早かったようだ。
「今日の雨、なかなかやみそうにないね。あの日の雨より。」
ワタシもやっと口を開いた。「でも今日は雷が鳴らなくて良かったな。」
言葉が自分の口を離れてから、もっとほかの事を言えば良かったかな。もう一人の自分がつぶやていた。
でも不思議とあれだけ苦しかった胸の痛みはどこかに消えてなくなっていた。
彼女はあの日笑顔でワタシに言った。
「バス停まで一緒に帰ろうよ」

これがワタシの初恋の出会いであった。その後ワタシが東京の大学に行くために上京し彼女は地元に残って短大に進んだ。
いつしか、自然消滅のような形になってしまったが夏の夕立がくるたびにあの日の事を思い出してしまう。
何かのきっかけであの日の自分に帰れる時が来る。しかし、振り返るとどれもいい思い出である。
思い出を輝かせるには今を大切にして行く。それしかない。そう思う夏の午後であった。
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